副業人材インタビュー

小さな挑戦から広がる福島とのつながり

プロフィール

氏名
岩田 俊太郎(いわた しゅんたろう)さん
職業
会社員

デザインの裾野を広げるために

本業ではデザインを教える仕事をしています。学生と関わる日々は刺激的で、自分自身も学びの多い環境です。しかし、どこかで「先生=リタイア後に就く仕事」という世間のイメージに違和感がありました。自分は、まだ現場でものづくりに関わりたいと感じたことが、副業を始めた最初のきっかけです。最初は不安もありましたが、オンラインでの打ち合わせが主流になったことで、場所や時間に縛られずに働けるようになりました。仕事に対する意識も、以前は「決まった時間の中で働く」という感覚でしたが、副業を始めてからは、「1日の24時間をどう使うかを自分で選ぶ」という意識に変わりました。朝の光の中で仕事を始めることもあれば、家族との時間を優先して夜に集中することもあります。自由度が高まったことで、むしろ仕事の質や集中力が上がったと感じています。

経験が誰かの気づきになる瞬間

副業として現場に関わってみて感じたのは、思っていたほど大きな変化はなくても、自分の中に確かな手応えがあったことです。お客さまの状況や理解のレベルに合わせて、求められているものを丁寧に形にしていくと、相手が喜んでくれる瞬間が生まれます。その反応を見たとき、自分の経験や知識が役に立っていると実感し、次への意欲が湧きました。そうした関わりを重ねるうちに、デザインの仕事は形をつくること以上に、相手と考えを共有する時間が大切なのだと感じるようになりました。デザインの基本的な考え方を伝えたとき、「そんな風に考えるんですね」と驚かれることがあります。自分にとって当たり前のことでも、相手にとっては新しい発見になるのだと気づき、その瞬間にやりがいを感じます。普段から、関わる人には話しやすい人であることを心掛け、どんな立場の方にも敬意を持ち、まずはじっくり話を聴くようにしています。一方的に伝えるのではなく、相手と一緒に考えながら形にしていく。その積み重ねの中で信頼が生まれ、少しずつ良い仕事につながっていくのを感じます。副業を通して、日々の小さな関わりの中にこそ喜びがあると気づきました。これからも、必要としてくれる人に誠実に応える姿勢を大切にしていきたいと思います。

小さな挑戦が未来をつくる

副業を通じて感じるのは、自分の可能性は思っているよりもずっと広いということです。本業とは違う環境で動くことで、新しい視点や気づきを得ることができました。「自分が動けば何とかなる」という感覚が芽生え、仕事に対してもより前向きになれたと思います。副業は、特別なスキルがなくても始められます。大切なのは「やってみよう」と思えるかどうか。大きな仕事でも小さな仕事でも、実際に動いてみることで、自分の強みや興味が見えてきます。最初の一歩を踏み出すだけで、見える景色が大きく変わるはずです。これから副業を始めようとしている方に、「迷っているなら、まず一度やってみてほしい」と伝えたいです。失敗しても経験になりますし、副業を通して得た出会いや気づきは、必ず自分の糧になります。やってみて損をすることはありません。行動した分だけ、きっと未来は広がっていきます。

取り組んだプロジェクト

https://pro-fukushima.com/project_04/15382/
https://pro-fukushima.com/project_05/88585/